上図の右側の写真は、生産工場における工場用エアコンのアルミフィンの油汚れです。
食品工場と金属加工工場の油汚れとは、油の性状が違うので、夫々に適した洗浄剤と洗浄方法の選定が必要であります。
食品工場の油汚れは、食材と油脂の混合物であるので、アルカリ性の洗浄剤を50℃程度のお湯に混合、6MP以上の高圧ポンプで噴射して、洗浄する必要があります。
過去に何度か、金属加工工場のエアコンを前記した方法で洗浄したが、不満足な洗浄結果でありました。
金属加工工場では、鉱質の切削油を使用している場合が多いので、有機溶剤で洗浄する必要があります。
しかし、塩素系の有機溶剤は、作業者に障害を与えるので、有期溶剤作業主任者の資格が必要であり、一般的な作業環境では、使用できません。フッ素系のフロンは、オゾン層破壊、モントリオール議定書により使用禁止となっております。
残るは、石油系のターペンであるが、消防法で危険物に指定されているので、消火体制を準備して、作業に当たる必要があります。
したがって、油汚れに対処するには、上記の内容を理解できる知識と経験智が必要であります。
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- エネルギー管理士、毒物劇物取扱者
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エアマル株式会社 会長
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