エアコン洗浄後の節電効果を電力計以外に熱効率(温度)の変化で計測する方法を考案。
実装試験をしましたので、報告いたします。
先に報告した、柏市の機械工具商社のエアコンを洗浄する際に、上記の実装試験を同時に実施しました。
詳細は以下の通りです。
<室外機2台に装着したロガー付温度計(サーモクロン)の写真>
1分毎に吹き出し温度を計測するものです。
2台の室外機にNo.1、No.2のロガー付の温度計を夫々設置しました。
2個の温度計は、No.1、No.2で同じようなデータが得られるかを検証するためです。
まず、電源オン後の吹出し温度の立上り変化、洗浄前のデータを計測しておきます。
同様な試験を洗浄後も行い、その差がロスとして計算できます。
<温度計No.1 吹出し温度変化>
洗浄前(青)、洗浄後(緑)(室内+室外)茶色は、先に室外機を洗浄した時の同データです。
<温度計No.2 吹き出し温度変化>
No.1とほぼ似たような曲線データを得ております。
両グラフにおいて、横軸7分の位置に茶色の縦線を描いてあります。
洗浄前(青)、洗浄後(緑)、7分までの面積を比較 → この差が熱量の差となります。
緑の面積は、青の2倍程度となっております。No.1、No.2、ともに洗浄後を100%とすると、洗浄前は50%程度となり、ロス50%程度が発生していたと推定できます。
これを電気使用量に換算すると、エアコンの成績係数をCOP=2とみなすと、その半分程度が電力ロス25%と推計できます。なお、先の柏市の機械工具商社の報告で、東京電力の領収書の分析では、電気代の差、ロス37%と分析しました。
記事を書いた人

- エネルギー管理士、毒物劇物取扱者
- エアマル株式会社 会長
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